一度は断られた融資が満額回答となった理由
A社長 50代 東京都 内装工事業 従業員18名
新規事業に向けて数億円規模の設備投資を計画し、金融機関に融資を申し込みました。しかし「具体的な事業計画がない」との理由で一度は断られてしまいました。
どう進めればよいのか途方に暮れている中、サポートを受けることになったのですが、まずは自分の中にある想いやビジョンを丁寧に引き出してもらい、言葉にして整理することから始まりました。これまで曖昧に考えていた部分が明確になり、既存事業との関係性や自分自身の人生の将来像が形になっていきました。さらに、財務分析や現場視察を通じて、数字と実態を結びつけた資料を一緒に整えることができました。金融機関がどのような視点で見ているのかを踏まえた準備は、自分一人では決してできなかったことです。
再挑戦した結果、既存事業の月商5か月分に相当する数億円規模の大型融資にもかかわらず、満額回答。支店長から「ここまで準備されていると安心です」と言われたときには、大きな自信を取り戻すことができました。
今回の経験を通じて感じたのは、経営者の想いと現場の実態をきちんと磨き上げれば、未来は必ず開けるということです。そして、そのプロセスを支えてくれる専門家の存在の大切さを改めて実感しました。
黒字でも消えなかった資金調達の不安を払拭!
B社長 50代 埼玉県 製造業 従業員8名
コロナ禍の厳しい時期を乗り越え、業績は黒字化することができました。しかし、金融機関の姿勢は依然として消極的で、必要な資金調達に踏み込めない状況が続き、資金繰りへの不安はなかなか解消されませんでした。黒字であっても「本当に必要な資金を確保できるのか」という疑念が常につきまとっていたのです。
そうした中で、金融機関視点での財務分析を中心にサポートを受け始めました。必要な運転資金を数字で根拠づけ、妥当な借入条件を明確に提示できるようになったのです。さらに、金融機関にどう説明すれば理解されるのか、その伝え方を一緒に検討したことで、自信を持って交渉に臨むことができました。
また、数字の分析にとどまらず、対話を重ねる中で、自分自身が気づいていなかった課題や強みを整理できたことも大きな収穫でした。結果として、返済方法の見直しに成功し、運転資金の極度枠を設定。さらに、新規金融機関からの資金調達にもつながりました。
何より大きかったのは、金融機関との間に信頼関係を築けたことです。資金繰りへの不安は大きく払拭され、安心感と自信を得て、日々の業務や将来の挑戦に集中できる環境が整いました。
徹底した対話と金融機関視点の分析から見えた施策で、粗利益率は2倍
赤字から黒字へ!
C会長 50代 東京都 設備工事業 従業員9名
まず印象に残っているのは、自分の想いや会社の歩みを丁寧に聴いてもらえたことです。会社を設立した時の想い、これまでどのように守り続けてきたのか、そして今後どうしていきたいのか…そうした気持ちを受け止めてもらえたことで、大きな安心感を得られました。
その後は、経営の悩みや将来への想いをぶつける“壁打ち”を何度も繰り返す中で、自社の課題が整理され、進むべき方向が少しずつ明確になっていきました。金融機関の視点で財務を見える化してもらい、収益構造の立て直し策を共に考え、具体的な実行につなげることができました。分析して終わりではなく、実行状況を継続的に確認してもらえたことで、粗利益率は15%から30%へ改善し、営業赤字から黒字へと転換できました。
また、経営経験がなく現場に逃げがちだった後継社長に対しても、経営や数字を学ぶ場を定期的に設け、同席してもらいました。その結果、数字を踏まえて自社の状況を捉え、次の対応策を考える力が身につきつつあります。経営者としての自覚が芽生え、会社の未来を共に担う存在へと成長してきたことを実感しています。
こうした取り組みの積み重ねにより、今では金融機関からも「ぜひ融資を提案したい」と声をかけてもらえるまでになりました。
経営への想いを尊重しつつ、徹底した対話を通じて数字と向き合ったことで、大きな自信と成果を得られました。
あべ中小企業診断士事務所
阿部正暢
東京都練馬区谷原1丁目